ご挨拶

事業総括者(医学類長)より

「放射線災害の全時相に対応できる人材養成」事業の推進に向けて
写真1
筑波大学 医学類長
桝 正幸

本プログラムは、平成28年度文科省「課題解決型高度医療人材養成プログラム」(放射線災害を含む放射線健康リスクに関する領域)に医学群として採択されたものです。災害発生時の緊急被ばく医療から復興期の健康管理まで、全ての時相に対応できる人材を育成する教育プログラムの構築を目指しています。学部教育のみならず、大学院教育、卒後生涯教育も含まれ、放射線災害と防護に関する実践的な知識を広く定着させることを目的としています。福島原発事故以来求められている、医学部での放射線健康リスク教育の模範となる教育プログラムを作成すべく活動する所存です。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

筑波大学 医学類長

桝 正幸

 

 

 

 

 

事業推進プロジェクトリーダー/サブプロジェクトリーダーより

「放射線災害の全時相に対応できる人材養成」事業の推進に向けて
写真2
事業推進プロジェクトリーダー
筑波大学 医学医療系
櫻井 英幸

 

写真3
事業推進サブプロジェクトリーダー
筑波大学 医学医療系
榮 武二

私たちの暮らしの中で、放射線は無くてはならない存在となっております。考えてみてください。皆さんの体調がおかしい時はどうでしょうか?放射線を用いた画像診断により、身体の隅々まで検査をすることで病気の把握や予防、さらには治療方針を決定することができます。がんになってしまった場合はどうでしょうか?外科療法、薬物療法と並び、放射線療法によりがんへ立ち向かうことができます。では、日々の生活の中で当たり前のように使っている電気はどのようにして作られるでしょうか?世界をリードする原子力発電技術により、私達の豊かな生活が支えられています。ですが、そのような私たちの生活の身近にある放射線が、自然災害により突如として牙をむくかもしれません。私たちはそのリスクと向き合わなければなりません。

 

本プログラムは、放射線災害発生時にリーダーシップを発揮し、被害を最小限に抑えることができるメディカルスタッフの養成を目指しております。また、災害収束後も中・長期的に住民の心理的なケアをできる人材を、疫学研究を率先して行い放射線災害の経験をエビデンスとして後世に伝えていける人材養成を目指しております。本プロジェクトが、本邦における放射線健康リスク科学教育の先駆けとして、モデル事業となるよう取り組んで参ります。ご支援のほどよろしくお願いいたします。

筑波大学 医学医療系

櫻井 英幸、榮 武二